補修.押え.シゴキ作業に使用される鏝。 材質は本焼かステンレスが主流。
厚みは主に0.5o/0.3oだが仕上用として0.2o、最近ではペンギン鏝から0.4oが
登場した。 構造がシンプルに見えるため鍛冶屋の技を伺い知るには難しいが
実は背金部分に匠の技が集約されている。 製作工程には通常の鏝製作と
寸分変わらない工程が背金1本に注がれている。

ちなみに近年、「シゴキ」・「しごき」・「シゴキ鏝」はアローライン工業によって
登録商標申請がなされ承認されている。


■左官アート 品川兄弟。 鏝絵作家として、鏝作りとしても、その名を
知らしめた名人兄弟だか本職は野帳場専門。 ビル工事の補修・下地を
数多くこなしている。 無駄を最小限に省き・効率を求める、この現場では
学ぶことも多いとも言う。 道具に掛かるコストを最小限にするのもポイント。
シゴキ鏝なら上手く使えば巾70oまでチビっても平気。状況に合わせた
使い方・使い分けで長持ちするとも言う。
ここではそんな裏技の数々をご紹介させて頂きます。

■シゴキ鏝を使う前に・・・ 鏝のヘリを2000番の耐水ペーパーで
髪の毛一本程度、軽く剥いてやる。 続いてシゴキ鏝全面の角を鎚(つち)で
軽く撃ち付け少し上向けにする。(図1) これによってキリ波が出にくくなる。

■シゴキ鏝のヘリを修復する・・・ シゴキ鏝は使い込むと、どうしても
ヘリの中央部分からチビり初め、波が起こります。 少しの減りでも
発見したらヤスリやペーパーで削り、平らに戻して行く。
しかしそれでも追いつかない様な大きな減りの場合は305oサイズの
高速切断機(図2)に金属用砥石を取り付けて面を調整する。
切断機は現場仲間から借りるのも一案だ。 最後にやはりペーパーで
丁寧に調節する。
グライダー等はビビリの発生や焼きが入り過ぎるので禁物です。

■また高速切断機の使用は苦手と言う方や思い通りにならない
場合はBの鏝研ぎ名人をお勧めします。

(注意)以上の手段はあくまでもシゴキ鏝に対する処方です。
通常の左官鏝には通用しません。 左官鏝に関してはこちら
情報をご確認下さい。


■野帳場での補修工事の殆どが組単位での作業です。作業工程は
組としての流れがあるので、基本的にはそちらを優先して下さい。
通常のコンクリート面、浮力取りは角鏝→シゴキへの使い分けで鏝も
長持ちします。

■材質に関して・・・ シゴキ鏝に関しては本焼&ステンの二種類です。
焼入れによる固さはだいだい同じです。 スベリも似たようなものですが
手入の良さならステンがお勧めです。
商品名:アローラインシゴキ鏝

■本焼シゴキ鏝0.5o

■本焼シゴキ鏝0.3o

■ステンシゴキ鏝0.5o

■ステンシゴキ鏝0.3o

■商品解説:扇型の独特の背金が特徴。この構造により側面が均一に磨耗されるためへりに対する
強度が強いとされている。ただ、これにより板の厚みより硬く感じる。

商品名:アローラインテフリックシゴキ鏝

■本焼シゴキ鏝0.5o

■本焼シゴキ鏝0.3o

■ステンシゴキ鏝0.5o

■ステンシゴキ鏝0.3o

■商品解説:上記商品にテフロンコート(フッ素樹脂)を施した品。 接地面の加工は直ぐに
剥がれ落ちるが上面は容易に落ちることが無いのでその分、表面の手入は楽。

商品名:ペンギン角鏝

■本焼角鏝0.5o

■本焼角鏝0.3o

■ステン角鏝0.5o  

■ステン角鏝0.3o

■商品解説:言わずと知れた「ペンギンブランド」。 西勘や多くの名店が採用したことで
その名が全国に知れ渡る。 特徴はその「しなり」が生まれる安定した作業性と長寿命。

商品名:ペンギン土間鏝

■本焼土間鏝0.5o

■本焼土間鏝0.3o

■ステン土間鏝0.5o  

■ステン土間鏝0.3o

■商品解説:角鏝と合わせ「ペンギンブランド」定番の名品。 背金の仕上げに匠の技を
随所に注入したことでサイズごとの仕上がりバランスにムラが少なくそこが定評。

商品名:アローライン超細幅シゴキ鏝

■本焼シゴキ鏝0.5o

■本焼シゴキ鏝0.3o

■ステンシゴキ鏝0.5o

■ステンシゴキ鏝0.3o

■商品解説:狭い場所を効率良く作業するために開発された品。   

本焼シゴキ
*厚みは0.3o、0.5oの2種。定番の人気商品。本焼は硬く土離れの良さが自慢だ。
ステンシゴキ
*厚みは0.3o、0.5oの2種。ステンはサビに強く,手入れも簡単。壁面への色移りをさける利点もある。
スェ−デン鋼シゴキ
*厚みは0.3oのみ。
スェ−デンン鋼は焼入れ硬度が高く粘性に抜き出る。したがって、耐久性、耐磨耗性に富む。使った事のない方には、お勧めしたい一品である。
ステン極薄シゴキ仕上
*極薄0.2o。今までの波消しでは、味わえなかった仕上がりの安定感。リピ−タ−の多い人気商品です。
ステン極薄シゴキ仕上角型
*極薄0.2o。もちろん背金には、最高の技法が使用されている。仕上巾で角型。やはり、波取りに最適。
ステン極薄シゴキ仕上細巾
*極薄0.2o。左の2点同様だが、細巾にする事によって、アイテムの巾をもたせた。
本焼
シゴキ仕上
*0.3o。押えに適する。精細な仕上がりに定評。
本焼シゴキ
仕上角型
*0.3o。仕上巾角型。各サイズを使い分けるファンの多い人気商品。
本焼シゴキ
仕上細巾
*0.3o。左の2点同様だが、細巾にする事によって、アイテムの巾をもたせた。
本焼シゴキ中塗型
*厚みは0.3o、0.5oの2種。通常のシゴキを先切、中塗型に仕上げた。土壁、センイ壁等の、塗付け、仕上げにも適する。
ステンじゅらくシゴキ
*厚みは0.3o。じゅらく壁をはじめ、土壁、繊維壁の塗付け、押え、波消しに適する。
張通し型シゴキ仕上
*厚みは0.3o、0.5oの2種。背金がしなり、押さえに適する。狭い場所、隅部分で威力を発揮。
本焼土間型シゴキ
*厚みは0.3o、0.5oの2種。先丸は、鏝先の波残りを押さえる。大型で、大きく。小型で細かく。サイズで使い分けがお勧め。
本焼土間型シゴキ細巾
*厚みは0.3o、0.5oの2種。巾を押え、左右からの、歪みを押さえる。
NSパワ−細巾土間
*厚みは0.3o、0.5oの2種。NSの特徴は、普及型、低価格品。背金は土間鏝同様、しわりません。
ステンマンボ仕上
*厚みは0.3o。普及型、低価格品。水道、土木等、ちょっとした、波消しに充分。背金は軽く、しわります。
ステンパワ−仕上
*普及型、低価格品。簡単な仕上鏝、押さえとして水道、土木等で活躍。ステンで手入れも簡単。背金はしわりません。
ステンパワ−角鏝
*普及型、低価格品。ステンで手入れも簡単。背金はしわりません。先切り中塗型もあります。(同値)

(豆知識) シゴキに用いられる材料としては0.3oと0.5oの2種類が基本となっていますが、土間などの仕上げの
際、0.3oを使用すると波はきれいに取れるが、使い込むと「鏝材料に歪みが生じる。」、「背金の前部分が浮いて
しまい使えなくなった。」などの声を頂く。0.5oを使用すると前述の症状は軽減されるが最終仕上げの際、手際
良く波を取る事が出来ないなどの声もあります。鏝の寿命と考えれば納得もできるが、少しでも永く使いコストを
軽減させたいのが誰もの願いだと思います。さこで、お勧めしたいのが0.3oと0.5oの両方を併用する方法です。
0.5oで先に波を取り、0.3oで仕上げを行います。そうすれば寿命も延び楽に作業が可能となるわけです。